アキバを食べる

オタクが食べ歩いたり、聖地巡礼先で食べ歩いたりするブログ。

奇跡の4人組(ミラクル・カルテット)―真ウィザードリィRPGリプレイ 著:佐脇洋平, 柘植めぐみ, グループSNE

 前回分裂したパーティに代わって新たに編成された4人パーティ。
 ヅダィ・ツァ探索に派遣された彼らは、前パーティの面子達が引き起こした騒動に巻き込まれ行く。

 

 シリーズ完結編。
 この本が出た直後にアドバンスト・ウィザードリィにシステムがバージョンアップした為、中途半端なところでストーリーが終わっている為、尻切れトンボな読後感。
 この頃のリプレイは世界の運命を左右してしまうような権限をキャラクターに(少なくとも公式が)与えてしまう事に凄い拒否感があって、極端な高レベルや強大な権力をプレイヤーが握るとそこでシナリオが終わってNPC化するのが一般的でした。
 リプレイが尻切れトンボなのは、そういった理由もあるように思えます。
 実際、初期のソードワールドはスケールの小さい話に終始していた、ロードス島戦記RPGはレベルキャップがあって高レベルキャラが作れない────少なくとも、カシュー王やベルドを倒してしまうような────ようになってましたから、SNEの基本的な方針だったのでしょう。
 1レベルの時から世界の危機を救う羽目になるセブン=フォートレスやナイトウィザード、そしてPCが大陸の覇者となったアリアンロッド・サガとは大違いだ(苦笑