レイン〈1〉雨の日に生まれた戦士 著:吉野匠
異世界ミュールゲイルの小国サンクワールは、北の大国ザーマインによる侵略の危機にさらされていた。
誰もが敗北を時間の問題と思った時、黒衣の将軍レインがザーマインの前に立ちはだかる。
レインはザーマインを倒し、サンクワールのシェルファ王女を救う事が出来るのか?
ありがちなファンタジー世界を舞台に、普段は飄々とした昼行灯が、一丁事あらば超人的な武勇と天才的な知略で迫り来る敵をばったばったと薙ぎ倒す。
まあなんといいますか、田中芳樹フォロワーにありがちな内容ですね。
超人的な武勇の方は小説だからどうとでも書けるんでいいんですが、よく言う「作者より頭のいいキャラクターはいない」という奴でして、知略軍略は天才どころか失笑の連続。まあ、軍事や諜報、経済というものに対して知識が無い人が軍略物を書くとこうなりますよねーの見本になっちゃってます。
あと、ファンタジー世界なのに現代的な言い回しが出てくるのもよろしくない。
結局、世界がちゃんと練り込まれて無いんですよね。
けどまあ、結構巻数も出て人気も有るらしいので、そういうのとは関係ないところで人気が有るんでしょうね………いや、なんとなく判りますが(苦笑