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興国の楯 夜襲! 米軍陽動艦隊を撃滅せよ

 日本軍の潜水艦による航空攻撃でロサンゼルスの金門橋を破壊されたアメリカ政府。
 本土への直接攻撃に対し、米軍はかつてトラック攻撃に投入した無人誘導弾「鉄槌号」を再度投入するが────

 

 誘導弾というのは架空戦記における定番の新兵器といえます。
 実際ドイツなどは誘導弾を実戦投入して多少なりとも戦果を上げているという事実があるので『夢想的な超兵器では無い』という辺りが使いやすいのでしょう。
 しかし、誘導弾が役に立つかどうかはまた別の問題と言えます。
 百機単位の航空機が飛び交うこの時代の航空戦では、一発や二発の対空誘導弾があっても焼け石に水ですし、それだけの大編隊を阻止できる数の誘導弾を揃えられるとしたら、既に誘導弾は陳腐化して超兵器で無くなっており、物語の中の位置づけも全く異なる物になっている筈です。
 この世界の『鉄槌号』も同様のジレンマに晒され、歴史の中へと埋没していきます。
 高性能だから強力。
 量産性に優れているから優秀。
 そういう描き方をしないのは、実にこの作者らしいですね。

興国の楯 夜襲! 米軍陽動艦隊を撃滅せよ (歴史群像新書)

興国の楯 夜襲! 米軍陽動艦隊を撃滅せよ (歴史群像新書)