スタートレック・ピカード 第1話 追憶 (ネタバレあり)
新スタートレックでエンタープライズDの艦長を務めたジャン・リュック・ピカード提督が主人公の新シリーズです。
事前情報では、今までのような宇宙での冒険や戦争とは異なる雰囲気のようですが、一体どんな作品なのでしょうか。
以下ネタバレ
第1話 あらすじ
退役後、実家のフランスでロミュラン人夫婦のお手伝いと共に悠々自適な生活を送ってたピカード。
世間からはボーグ戦争の英雄と見做されていたが、実際にはロミュラス星崩壊*1の際に、惑星連邦の理念である人道主義を貫いて救助活動を行おうとして、惑星連邦内部の反ロミュラン勢力によって退役に追い込まれていたのだった。
そんなある日、彼の元を謎の少女が訪れる。ダージと名乗ったその少女はロミュラン人の特殊部隊に狙われており、心の中から湧き出る「ピカードを頼れ」という言葉に導かれてやって来たのだった。
正体も判らないまま、とにかく落ち着くまで休ませる事にしたピカード。だが、目を離した隙きに彼女はいなくなってしまう。
彼女の正体を突き止めようと調査を始めたピカードだが、なぜか、彼女は死んだデータ(劇場版10作で描かれた事件)が、30年前ピカードにプレゼントした絵の少女にそっくりだったのだ。
驚くピカードの前に再び姿を表したダージだったが、ロクに話す間もなくロミュランの秘密組織ジャット・ヴァッシュの襲撃を受け殺されてしまう。彼女はデータ同様のアンドロイドだったのだ。
ピカードはダージの正体を突き止めるべく、データの遺体*2が保存されているデイストローム研究所に向かう。火星で起きたアンドロイドの暴走事件以降*3、データのような人工生命体の研究は禁止され、デイストローム研究所も開店休業状態だったが、そこで知り合ったアグネス博士から、かつてデータの研究に意欲を燃やしていたブルース・マドックス博士*4が、データのコピーを作っていた事を知る。
その頃、遠く離れたロミュランでは、撃破したボークキューブで、ボーグ化された人間の治療が行われていた。その中にダージと瓜二つの少女ソージ・アーシャの姿があった。
クリンゴンと並ぶシリーズ初期から敵でありながら、クローズアップされる事があまり無かったロミュラン帝国。
今回は劇場版11作でいきなり母星が壊滅してしまった彼らと、ピカード達のその後が描かれています。
老後のピカードというと、TNG177話を思い出しますが、この世界は随分と異なる歴史を歩んでいるようで、自叙伝ピカードやスタートレックカウントダウンのデータ復活設定は無かったことになっているようです。
一方で、全編に渡って当時の設定や小ネタがバンバン出てきて、見ているこっちはニヤニヤしっぱなし。データ少佐の娘というと、真っ先にラルの事を思い浮かべる向きも多いと思いますが、彼女の復活はあるのか、この先も期待大です。