帝国海軍ガルダ島狩竜隊
架空戦記で名を売っている作家が、架空戦記を看板にしているブランドで書いた異色作。
架空戦記業界には、恐竜人類からゲッター線を手に入れた日本軍が、合体変形する大和で戦う『龍神の艦隊』という異色作もありますが、これはそっち方向の作品ではなく、コナン・ドイルから続くロストワールド系。
南方の小さな島に駐屯していた海軍部隊が島の奥地で発見したの、なんと絶滅したはずのトリケラトプス。
こんな小さな島のどこにトリケラトプスが? と思ったのも束の間、食料不足に悩まされていた彼らは、科学的な疑問よりも先に、食糧を確保すべくトリケラトプスをハンティング。
それどころか、トリケラトプスの血の臭いに引かれてやって来たティラノサウルスまでも容赦なく仕留めてしまいます。
このシーンがなかなか面白くて、この時代の人たちはティラノサウルスと言ったら二足歩行で直立する↓だと思っているので
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尻尾を立てて前屈姿勢で走り回る
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を見ても、ティラノサウルスだと気が付かないんですよね。
似ているから、多分親戚だろうとは思うのですが。
その後、恐竜が出現した謎、そして島の秘密が明らかにされて行くのですが、この辺はさすがSF作家としても鳴らしているだけの事があり、羽毛恐竜や、鳥類との進化についての関係性など、最新の研究成果も内容に反映させ、最後は思いっきり大風呂敷を広げで楽しませてくれます。
なにより、エンターテイメント小説としても面白いのがいいですね。
SF小説が良く忘れてしまう事ですが。