帝国の危機〈5〉死戦の果てに…
シリーズ完結編。
現代日本をディフォルメしたかのようなポピュリズム国家だった架空の日本が、戦争が終わったらファシズム国家になっていたってのは作者なりの皮肉なんでしょうね。
確かに、ポピュリズムの行きすぎが戦争を招いたとしたら、その反動としての全体主義やファシズムが台頭するのはそんなにおかしな事じゃない。
同じようにポピュリズムが行きすぎた米国が共産主義に傾いていくのは、言うほど民主主義ってのは立派な物じゃ無いって事ですよね。
民主主義ってのは、単に義務と権利がより多くの人に分散されるシステムというだけに過ぎないのだから。
まあ、日本人は権利も義務も面倒だからいらないって手合いが多いんですが。
ふう、やれやれ。