アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚 著:クラーク・アシュトン・スミス
アヴゥロワーニュ年代記を中心にしたスミス短編集第3弾。
内容的にイルーニュの巨人と多くが重複している上に、訳者が井辻朱美から大瀧啓裕に変更になった為、旧訳の幻想的な雰囲気が怪奇風になってしまい、以前の訳に慣れている人は読むのがちょっと辛いかもしれません。
正直「イルーニュの巨人」が「イルゥルニュ城の巨像」になっているのを目にした時は、「アリオッチ」が「アリオッホ」になっていた時と同じくらいショック受けましたよ(苦笑)
まあ、日本では長年正体のはっきりしなかったクァチル・ウタウスが登場する「塵埃を践み歩くもの(塵を踏むもの)」が収録されている事が、クトゥール者としては最重要事項だったりする訳ですが。