アキバを食べる

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烈火戦線―日米開戦!

 ドイツのお家事情でバルバロッサ作戦が発動せず、独ソ不可侵条約がダラダラと継続した結果、シベリア鉄道を介して日独貿易が成立。
 資源とバーターで手に入れたドイツの最新技術によって、大はレーダーから小は油圧パッキンまで、微妙に技術レベルが底上げされた日本がミッドウェーに突入する林譲治の新シリーズ。

 

 この手の設定だと、日本がメッサーシュミットと四号戦車並べて快進撃ってパターンなんだが、まあ林譲治がそんな話を書く訳も無く。
 所詮は鉄道なので大した物は運べないし、シベリア鉄道に最新兵器を載せて機密情報がロシアにダダ漏れでも困るって事で、ドイツ側が売ってくれるのは余剰兵器や技術交流の人員のみ。
 しかも日本は日本で「いくら盟邦とはいえ、ドイツの兵器をそのまま有り難いがって使うなど、貴様それでも日本男児かー!!」みたいな連中が蔓延ってるおかげで、結果として目立たない形での技術レベルの底上げが成される一方、目端の利く連中はドイツから欧州戦での戦術や思想をドンドン取り入れて、開戦後はマレー、ミッドウェーと快進撃…………って、こうやって書いてみると、最近の林譲治作品にしては割とストレートな作りですな。

 

 液化石炭の話が出た時は、昔懐かしい第二石油みたいな話かと思ったんですが、あくまで開戦以前の軍の判断を誤らせる為のギミックでしか無いみたいでちょつと残念。
 けっこうあの第二石油の話は好きだったんですけど、最近はああいうアホな架空戦記書かなくなっちゃいましたからねー。

烈火戦線―日米開戦! (RYU NOVELS)

烈火戦線―日米開戦! (RYU NOVELS)