擾乱の海 2
電波が使えなくなった世界で太平洋戦争に突入してしまった世界を描くシリーズ第2巻。
どうやらこの世界で起きているのはデリンジャー現象の凄い奴みたいだけど、さすがに電離層が消滅するってのは言い過ぎじゃないかと。
つーか、電離層の研究している科学者の名前がみんなプロレスラーなんですけど(笑
史実では洋上であっさりと仕留められたイギリス東洋艦隊も、航空機や潜水艦による偵察が出来ずに右往左往する二十二航戦と南遣艦隊を各個撃破。
最終的には数の力で押し切られるんだけど、史実とは比べ物にならない被害を日本側に与える事で、この世界のルールが攻撃側圧倒的優位に変わった事を表してます。
偵察や哨戒が意味を持たないという事は、能動的に動ける攻撃側は常に奇襲する事が出来るって意味ですからね。
果たして日本側にそれに気が付いた人間がどれくらいいるか……